OP-X使用説明書


メニューと機能

■ファイル

 [ファイル][新規作成]
 新しい文書を作成する場合に使用します。文書設定ダイアログが表示されますので点字種別や行数、マス数などを設定してください。
 OP-Xはそれぞれの点字種別に最適な行移し(禁則)処理を自動で行います。楽譜、数式など特殊な用途でお使いになる場合は、[禁則処理を行わない]をチェックすることによりこの処理を無効にできます。
 

 [ファイル][開く]
 既存の文書ファイルを開きます。 開くことができる文書ファイルはOP-X形式(拡張子はOPB)だけです。

 [ファイル][上書き保存]
 現在編集中の文書ファイルを同じファイル名で保存します。
 ※このコマンドは評価版では使用できません。
 ※このコマンドは著作権保護形式のデータに対しては使用できません。

 [ファイル][名前を付けて保存]
 現在編集中の文書ファイルを別のファイル名で保存します。
 ※このコマンドは評価版では使用できません。
 ※このコマンドは著作権保護形式のデータに対しては使用できません。

 [ファイル][インポート][テキスト形式]
 インポートファイルを選択後、ルビ符など点字特有の符号に変換する記号を指定できます。

 インポート設定ダイアログが表示されインポート標準設定で行った設定が反映されています。テキストファイル作成時に使用したルビ符、点訳者挿入符、第2カギ括弧、外国語引用符、情報処理記号引用符に変換する記号を必要に応じ修正してください。
 変換を行わない場合は各チェックボックスのチェックを外すか記号を削除します。
 点字種別は漢点字を選択してください。
 [設定]を押すとテキストファイルのデータが漢点字かな交じりデータに変換され点字編集画面に戻ります。
 [取り消し]を押すとインポートは行いません。

 インポートできるファイル形式はShift-JISとUnicode(BOM付き・CR/LF)です。ファイル形式の違いはOP-Xが判断しますので特別な操作は必要ありません。
 テキストファイルの拡張子はTXTが標準になっていますが、テキストファイルであれば他の拡張子でもインポートできます。
 テキストファイルをインポート機能でOP-X形式のデータに変換する際には次にあげる例外処理を除き半角文字、半角記号は全角文字、全角記号と見なして処理します。
 ・1または2個の半角スペースは1個のマス空けに変換します。
 ・タブコードは4 個のマス空けに変換します。
 ・上記の処理を行った後、段落の初めがマス空け1個の場合はマス開けを1個追加します。
 ・半角シングルコーテーションは全角アポストロフィに変換します。
 ・チルダ(半角オーバーライン)は波線に変換します。
 ・その他、いくつかの記号は外国語引用符の中では点字パターンが変化します。

 [ファイル][インポート][ブレイルメモ形式]
 インポート時に漢点字・かな点字および標準文書・閲覧専用文書を自動で判断します。
 閲覧専用文書はOP-X・OpwBEのエクスポート機能で作成したファイル以外はインポートできません。

 [ファイル][インポート][BASE形式]
 インポートするファイルを指定すると、インポート設定ダイアログが表示されます。[点字種別]で漢点字、かな点字のいずれかを選択し、[設定]を押します。

 [ファイル][エクスポート][ブレイルメモ標準形式]
 現在編集中の文書をブレイルメモ標準形式で保存します。 この形式で保存したファイルはブレイルメモで表示・編集・印刷を行えます。OP-Xが未対応の点字プリンタでもブレイルメモで印刷ができる場合はOP-Xで作成した文書をブレイルメモで印刷できます。
 ただし、ブレイルメモの内部構造により「始点のみ」、「終点のみ」、「始点+終点のみ」のデータは表示できません。
 ※このコマンドは評価版では使用できません。
 ※このコマンドは著作権保護形式のデータに対しては使用できません。

 [ファイル][エクスポート][ブレイルメモ閲覧形式]
 現在編集中の文書をブレイルメモ閲覧形式で保存します。 この形式で保存したファイルはブレイルメモで表示できます。
 ただし、ブレイルメモの内部構造により「始点のみ」・「終点のみ」・「始点+終点のみ」のデータは表示できません。
 ※このコマンドは著作権保護形式のデータに対しては使用できません。

 [ファイル][エクスポート][BASE形式 片面印刷用 全ページ]
 現在編集中の漢点字または、かな点字17行の片面印刷用文書をBASE形式で保存します。 この形式で保存したファイルは、かな点字用の点訳ソフトで印刷を行えます。編集中の文書が片面印刷用のBASE形式データになります。
 この機能を使用するには、文書モードをファイルモードにする必要があります。
 ※このコマンドは評価版では使用できません。
 ※このコマンドは著作権保護形式のデータに対しては使用できません。

 [ファイル][エクスポート][BASE形式 両面印刷用 奇数ページ]
 現在編集中の漢点字12行または、かな点字17行の両面印刷用文書をBASE形式で保存します。 この形式で保存したファイルは、かな点字用の点訳ソフトで印刷を行えます。編集中の文書が両面印刷奇数ページ用のBASE形式データになります。
 この機能を使用するには、文書モードをファイルモードにする必要があります。
 ※このコマンドは評価版では使用できません。
 ※このコマンドは著作権保護形式のデータに対しては使用できません。

 [ファイル][エクスポート][BASE形式 両面印刷用 偶数ページ]
 現在編集中の漢点字12行または、かな点字17行の両面印刷用文書をBASE形式で保存します。 この形式で保存したファイルは、かな点字用の点訳ソフトで印刷を行えます。編集中の文書が両面印刷偶数ページ用のデータになります。
 この機能を使用するには、文書モードをファイルモードにする必要があります。
 ※このコマンドは評価版では使用できません。
 ※このコマンドは著作権保護形式のデータに対しては使用できません。

 [ファイル][エクスポート][墨点字テキスト形式]
 マーク0〜カーソル間の文書を墨点字テキスト形式で保存します。 ユニコードで定義されている点字領域と同じ漢字コードです。
 ※このコマンドは著作権保護形式のデータに対しては使用できません。

 [ファイル][挿入]
別の文書ファイルまたは部分保存した文書を現在のカーソル位置に挿入します。 頻繁に使用する短文などをワンタッチで挿入できます。 ページ行データは挿入しません。

 [ファイル][部分保存]
 マーク0〜カーソル間の文書を保存します。 挿入用の短文ファイルを作成します。 ファイルの拡張子はOPCになります。ページ行データは保存しません。
 ※このコマンドは著作権保護形式のデータに対しては使用できません。

 [ファイル][点図を挿入]
 カーソルをデータ行のスペースが入力されていて、まだ点図が設定されていない位置に置き、点図を挿入すると、点図データを読み込み、点図番号を設定します。
1つのファイルに読み込める点図データは255個までです。同じ点図データを複数の位置に設定する数に制限はありません。1ページに設定できる点図は16個までです。
設定した点図は画面に表示されます。ただし点字プリンタで印刷したものと位置や大きさが全く同じとは限りませんのでご注意ください。

 [ファイル][点図を削除]
 点図削除ダイアログに表示される点図リストにチェックを入れ、削除ボタンを押すと、編集データに設定されている点図設定をすべてのページから消去し、読み込んだ点図データを削除します。
 チェックは複数の点図データに入れることができます。

 

[ファイル][点字印刷]
現在設定されている点字プリンタで点字印刷を行います。
点字印刷は印刷範囲、印刷部数、ページ行を印刷するか、空白行にするかなどを選択できます。ただし表紙(簡易グラフィック)モードではページ行を無視します。
現在正常な動作を確認した点字プリンタはBASIC-D・ESA721・ESA300Pro・ET・JULIET・TEN-100・TP32です。
EVEREST・BRAILLO COMET・DOG-Basic32への対応作業は完了していますが動作は未確認です。
 ※評価版では文頭5ページまで印刷できます。
※このコマンドは著作権保護形式のデータに対しては使用できません。

 [ファイル][墨点字印刷]
 通常のプリンタを使い墨点字印刷を行います。 用紙サイズはA4専用です。
 ※評価版では文頭5ページまで印刷できます。
 ※このコマンドは著作権保護形式のデータに対しては使用できません。

  [ファイル][墨点字印刷][カラー]
  主として校正用で点字やマークなどを画面設定と同じ色で印刷します。

  [ファイル][墨点字印刷][モノクロ]
  点字やマークなどを黒色で印刷します。

 [ファイル][墨点字印刷][ シンプル]
  教材やパンフレットなどで点字パターンが必要な場合に使用します。点のサイズを縮小できますので立体コピーの原稿作成もできます。

 [ファイル][OP-Xの終了]
 OP-Xを終了します。

■編集

 [編集][切り取り]
 マーク0〜カーソル間のデータを切り取ります。 切り取ったデータは複数のOP-X上の任意の位置に貼り付けできます。
 ※このコマンドは著作権保護形式のデータに対しては使用できません。

 [編集][コピー]
 マーク0〜カーソル間のデータをコピーします。 コピーしたデータは複数のOP-X上の任意の位置に貼り付けできます。
 ※このコマンドは著作権保護形式のデータに対しては使用できません。

 [編集][貼り付け]
 切り取りまたはコピーしたデータをカーソル位置に貼り付けます。 貼り付けるデータにマーク0からマーク9が含まれている場合、それらのマークは消去して貼り付けます。

 [編集][行削除]
 カーソル行のデータを削除します。ただしページ行および最終行は削除できません。削除後はカーソルが行頭に移動します。

 [編集][行挿入]
 カーソル行に行削除したデータを挿入します。ただしページ行および最終行は挿入できません。

 [編集][行頭結合]
 行移しによって分割された点字を1行にまとめます。この属性が設定された点字が行移しにより行頭に移動する場合、直前の点字を一緒に移動します。

 [編集][行末分割]
 連続した点字が行末に収まらない場合にカーソル位置で改行する様に指定します。 通常の改行とは異なり、修正作業などで行末に収まるようになった場合は改行しません。

 [編集][レイアウト][左寄せ]
 カーソル行の行頭にあるマス空けを削除し、点字を左端に寄せます。
 カーソル行および1行上の行末が改行あるいは改ページでない場合には自動で改行を挿入します。

 [編集][レイアウト][センタリング]
 カーソル行の行頭にマス空けを挿入し、点字を中央に寄せます。
 カーソル行および1行上の行末が改行あるいは改ページでない場合には自動で改行を挿入します。

 [編集][レイアウト][右寄せ]
 カーソル行の行頭にマス空けを挿入し、点字を右端に寄せます。
 カーソル行および1行上の行末が改行あるいは改ページでない場合には自動で改行を挿入します。

 [編集][レイアウト][一重枠線]
 マーク0とカーソルで指定した範囲を一重の枠線で囲みます。
 枠線の左上にしたいマスにマーク0をセットし、右下にしたいマスまでカーソルを移動します。
 指定範囲の行は行末が改行で終了している必要があります。
 また、 指定範囲内に指定範囲の右端よりも長い行がある場合には処理を中止します。

 [編集][レイアウト][二重枠線]
 マーク0とカーソルで指定した範囲を二重の枠線で囲みます。
 枠線の左上にしたいマスにマーク0をセットし、右下にしたいマスまでカーソルを移動します。
 指定範囲の行は行末が改行で終了している必要があります。
 また、 指定範囲内に指定範囲の右端よりも長い行がある場合には処理を中止します。

 [編集][マークを設定]
  現在のカーソル位置を記憶します。 マーク0からマーク9まで10個のマークとしおりを選択できます。
 マーク0は選択範囲の指定にも使用します。
 しおりは文書内にいくつでも設定できます。
 しおりは常用漢字・教育漢字・常用漢字など特定の文字種を選んで設定できます。
 2桁以上の漢数字の先頭にしおりを設定できます。

 [編集][マークへ移動]
 カーソルを記憶したマーク位置へ移動します。 マーク0からマーク9まで10個のマークとしおりを選択できます。
 しおりが複数設定されている場合はF3またはShift+F3で再検索できます。

 [編集][マークを消去]
 記憶した全てのマークまたはしおりを消去します。

 [編集][点図を設定]

 カーソルがページ行以外にあるとき、スペースが入力されていて点図が設定されていないカーソル位置に読み込み済みの点図を設定します。
 設定できる点図の数に制限はありませんが、1ページに設定できる点図は16個までです。
 設定した点図は画面に表示されます。ただし点字プリンタで印刷したものと位置や大きさが全く同じとは限りませんのでご注意ください。

 [編集][点図を消去]
 現在のカーソル位置に設定された点図を消去します 。
 読み込み済みの点図データは削除されないので再設定ができます。

 [編集][ページ移動]
 カーソルを指定したページへ移動します。

 [編集][文書の先頭]
 カーソルを文書の先頭へ移動します。

 [編集][文書の末尾]
 カーソルを文書の末尾へ移動します。

■検索

 [検索][検索・置換モード]
 編集モードから検索モードに変わります。 検索モードでは次々と入力される点字パターンと一致するところへカーソルが自動的に移動します。
 たとえば“1の点”を入力すると「あ」、「ア」、「1」、「A」 などを表す点字が存在するところへカーソルが移動します。 続けて“1の点”と“2の点”を同時に入力すると「あい」、「アイ」、「12」、「AB」 などを表す点字が存在するところへカーソルが移動します。
 検索モードでEnterキーを押すと置換入力モードになります。ここで点字を入力するとカーソル位置の検索した点字が削除され置換する点字がデータとして入力されます。
 置換入力モードで Enterキーを押すと置換実行モードになり次の置換対象になる点字がある位置へカーソルが移動します。この点字を置換する場合はEnterキーを押し、置換しない場合はSpaceキーを押します。いずれの場合も次の置換対象までカーソルが移動します。
 置換の確認をしないで一気に文末まで置換したい場合は、置換実行モードでCtrl+Enterキーを押します。確認メッセージが出ますので連続置換を行う場合は「はい」を押してください。「いいえ」を押すと置換を中止し編集モードに戻ります。
 編集モードに戻る場合はEscキーを押します。編集モードでもF3キー、Shift+F3キーで再検索できます。

 [検索][自動検索]
 マーク0とカーソル間の点字を検索します。

 [検索][空白行]
スペースや改行のみで点字が存在しない行を検索します。

 [検索][行移し空白]
 行移しで行頭に移動した空白を検索します。

 [検索][行頭結合]
 行頭結合属性が設定されている点字を検索します。

 [検索][行末分割]
 行末分割属性が設定されている点字を検索します。

 [検索][下点対象]
 下点が付加されていない下点対象になる漢点字を検索します。

 [検索][行頭下点]
 行頭下点が付加されている漢点字を検索します。

 [検索][下点ズレ]
 点字の後に下点が付加されている漢点字を検索します。

 [検索][漢数字]
 漢数字を検索します。

 [検索][1マス漢点字]
 1マス漢点字を検索します。

 [検索][2マス漢点字]
 2マス漢点字を検索します。

 [検索][3マス漢点字]
 3マス漢点字を検索します。

 [検索][タイトル]
 行頭から空白が4マス以上連続している行を検索します。

 [検索][空欄記号]
 空欄記号を検索します。

 [検索][上方向への再検索]
 上記の検索条件でカーソル位置より上方向に再検索します。 Shift+F3キーでも同様の操作を行えます。

 [検索][下方向への再検索]
 上記の検索条件でカーソル位置より下方向に再検索します。 F3キーでも同様の操作を行えます。

■表示

 [表示][ページ行]
 ページ行の表示、非表示を切り替えます。 非表示に切り替えてもページ行のデータが削除されることはありません。

 [表示][漢字ビュー]
 カーソルが漢点字上にある場合、漢点字に対応する漢字を表示します。 表示できる漢字は『川上漢点字』、『川上漢点字・補助漢字編』に掲載されている漢字に限ります。

 [表示][点字サイズ]
 画面に表示する点字のサイズを選択します。 特大・大・中・小の4通りのサイズを選択できます。

 [表示][分割点]
 行送り処理を行う場合に移動する点字列の先頭にマークを表示します。

 [表示][検索色消去]
 下点対象漢点字を検索した時に変更した表示色を元に戻します。

 [表示][再表示]
 画面の表示が乱れた時に使用します。

 [表示][ツールバー]
 ツールバーの表示、非表示を切り替えます。

 [表示][ステータスバー]
 ステータスバーの表示、非表示を切り替えます。

■挿入

 [挿入][括弧類]
 『漢点字読み物用記号』に対応した各種の括弧を挿入します。 挿入できる括弧は“丸括弧”、“第1カギ括弧”、“第2カギ括弧”、“二重カギ括弧”、“カタカナ括弧”、“その他の括弧”、“外国語引用符”、“ルビ符”、“点訳者挿入符”、“第1段落挿入符”、“第2段落挿入符”、“情報処理記号引用符”です。

 [挿入][改ページ挿入]
 カーソル位置に改ページを挿入します。

 [挿入][漢字を漢点字に変換]
 画面下部の[漢字変換]に漢字を入力し[変換]をクリックすると対応する漢点字をカーソル位置に挿入します。

 [挿入][ユニコードを漢点字に変換]
 画面下部の[漢字変換]にユニコードを入力し[変換]をクリックすると対応する漢点字ををカーソル位置に挿入します。

■文書

 [文書][文書設定]

 [点字種別]で漢点字、かな点字などを選択した後、[印刷種別]で片面または両面を選択すると[1ページの行数]、[1行のマス数]などに規定値が仮に設定されます([設定]をクリックしないと文書には反映されません)。条件により[1ページの行数]は複数の選択肢がありますので目的の書式に合わせます。
[禁則処理を行わない]チェックボックスをオンにすると禁則処理による行移しは発生せず自由なレイアウトができます。通常はオフの状態で使用します。

 [設定]をクリックすると現在の文書が変更した書式になります。

 ※1ページの行数とはページ行を除いた本文の行数です。

 [文書][ページ番号]
 点字文書のページ行にページ番号を付加します。 用途によりさまざまなパターンを選択できます。ページ行はページ番号を設定した後も自由に編集できます。
 [設定開始ページ]は印刷用紙の何ページ目からページ数を印刷し始めるかを指定します。
 [開始ページ番号]はページ番号の初期値を指定します。
 [設定開始ページまでを空白にする]をオンにすると、先頭から設定開始ページまでのページ行に入力されたデータを削除します。本文データへの影響はありません。
 [行末7マスだけを変更]をオンにすると、ページ行に入力されたタイトル名などを消さずにページ番号を変更できます。タイトル名なども削除したい時はオフにします。
 [1ページ置きに設定]をオンにすると、奇数ページのみまたは偶数ページのみにページ番号を設定できます。

 [文書][ページ行複写]
 ページ行に入力したデータを別のページ行に複写できます。複写できる複写元の範囲は1マス目から書式マス数−7までの任意の範囲です。複写した後も自由に編集できます。

 [文書]行頭[下点][付加]
 下点対象となる漢点字が行頭にある場合、下点を付加します。

 [文書][行頭下点][削除]
 下点対象となる漢点字の直前にある下点を削除します。

 [文書][ファイルモード]
 点字プリンの機種に影響されない書式設定をします。
 行数は10行から25行、マス数は16マスから40マスまで設定できます。

■ツール

 [ツール][タイトル抽出]
 編集中の点字文書に含まれるタイトル・見出し行とページ番号を以下のルールで抽出します。
 ・行頭に4マス以上の空白がある行の5マス目以後をコピーします。
 ・その行があるページのページ行から行末7マスを検索しページ番号をコピーします。
 ・空行を挿入します。
 抽出したデータはクリップボードにコピーされていますのでメニュー[ファイル][新規作成]でOP-Xをクリアな状態にした後でメニュー[編集][貼り付け]で表示されます。
 後はレイアウトを行い任意のファイル名で保存してください。
 ※クリップボードのデータはOP-Xを終了した時点で消滅しますのでご注意ください。

 [ツール][シェイプアップ]
 他形式のファイルをインポートした際に付加される余分な改行を削除したい場合に使用します。
 削除される改行の条件は次の通りです。
 ・改行の次がマス空けではなく点字の場合。
 ・改行の前後に改行がある場合。
  ※このコマンドを使用した場合、点字文書のレイアウトが崩れることがありますのでご注意ください。

 [ツール][補助機能][点字ディスプレイ カーソルブリンク]
 点字ディスプレイに表示される点字データのカーソル位置を示す点滅機能をON/OFFします。
 ただしBN-40Aの場合は常にOFFです。

 [ツール][補助機能][上下カーソル移動時にカーソルを行頭に固定]
 キーボードや点字ディスプレイの上下カーソルキーで行移動するときにカーソルを行頭に固定します。

 [ツール][補助機能][点図データを読み込まない]
 点図データを読み込まないで、OPBファイルを開きます。

 [ツール][オプション][インポート標準設定]
テキストファイルをインポートする際にルビ符、点訳者挿入符、第2カギ括弧、外国語引用符、情報処理記号引用符に変換したい記号を設定します。
ここで設定した記号はOP-Xのシステム情報として記憶され、テキストファイルをインポートする際に標準の記号として参照されます。
テキストファイルをインポートしないで作成したデータもこの設定が点字データのテキスト表示に反映されます。
設定できる記号は全角非漢字JIS-2122から2D7Cまでのひとつの記号です。この範囲内にはかな、数字、アルファベットなども含まれますので注意が必要です。
[推奨設定]を押すと数学記号を主とした記号がセットされます。

 [ツール][オプション][ファイルモード優先]
 起動時にファイルモードを優先にします。プリンタモードを優先する時はチェックを外します。

 [ツール][オプション][点字キー設定]
 点字入力に使用するキーを選択します。 始点・終点・1〜6の点に割り当てるキーをA〜Z・0〜9のなかから選択します。
 初期設定は 以下の設定になっています。
 ・ 1の点 … F
 ・ 2の点 … D
 ・ 3の点 … S
 ・ 4の点 … J
 ・ 5の点 … K
 ・ 6の点 … L
 ・ 始点  … V
 ・ 終点  … N

 併用キーを設定することで、始点と終点を、無変換キーと変換キーで入力できます。
 始点・終点は併用キーを設定することで、無変換キー・変換キーを使用できます。
  お使いの機種により使用できるキーの組み合わせが異なりますので最適な組み合わせを探してください。

 [ツール][オプション][点字プリンタ設定]

 点字印刷に使用する点字プリンタとポート、ボーレート、ソフトウエアフロー制御などを選択します。
 現在正常な動作を確認した点字プリンタはBASIC-D・ESA721・ESA300Pro・ET・JULIET・TEN-100・TP32です。
 ※EVEREST・BRAILLO COMET・DOG-Basic32への対応作業は完了していますが動作は未確認です。
 TEN-100の場合は[TEN-100に最適化する]のチェックをオンにすると17行のかな点字データを自動で両面印刷し、複数部印刷するときも適切に改ページ処理を行います。
 ※その他の機種はチェックをオフにします。
 点字プリンタに制限されない行数、マス数を設定する場合はファイルモードを選択します。
  ポートはパラレル(LPT)とシリアル(COM)が選択できます。
 ET・JULIETではマージン設定を行えます。レフトマージンを指定すればライトマージンも自動的に最適な状態に設定されます。プリンタ側に設定されているマージンで印刷を行う場合は[マージン設定を行う]のチェックをオフにします。
 [高速印刷]のチェックをオンにするとパソコンから点字プリンタへの出力が速くなります。ただし使用環境などにより正常な印刷を行えない場合がありますので通常はオフにします。

 [ツール][オプション][点字ディスプレイ設定]
 使用する点字ディスプレイとポート、ボーレートを選択します。
  現在対応している点字ディスプレイはBN-40A・BN-46C/D・BN-46X・BM16・BM24・BM32・BM46・BMS16・BMS40です。OP-QuickReader NEXTと連携する場合はOPQR NEXTを選択します。

 [ツール][オプション][カラー設定]
 画面の表示色を設定します。

 [ツール][オプション][カラー設定][標準]
 背景が白、点字が黒、マークが赤になります。

 [ツール][オプション][カラー設定][反転]
 背景が黒、点字が白、マークが赤になります。

 [ツール][オプション][カラー設定][カスタム]
 背景、点字、マーク、縦線、行末線の色を自由に選択できます。

 [ツール][オプション][音声設定]
 カーソル移動時の点読みや操作時のメッセージなどを読み上げるスクリーンリーダーを指定します。

 [ツール][オプション][音声設定][FocusTalk]
 スクリーンリーダーFocusTalkをご使用の方はこちらを選択してください。

 [ツール][オプション][音声設定][NVDA日本語版]
 スクリーンリーダーNVDA日本語版をご使用の方はこちらを選択してください。
 OP-Xに対するNVDA日本語版の動作を最適化するNVDA日本語版アドオンをスタートメニュー[OP-X]からインストールしてください。

 [ツール][オプション][音声設定][PC-Talker]
 PC-Talker系のスクリーンリーダーをご使用の方はこちらを選択してください。
 
 [ツール][オプション][音声設定][なし]
 スクリーンリーダーをご使用にならない方はこちらを選択してください。

■ヘルプ

 [ヘルプ][ヘルプファイルを開く]
 ヘルプファイルを表示します。

 [ヘルプ][ヘルプファイルを開く][ホームページ形式]
 HTML形式のヘルプファイルを標準のブラウザで表示します。直接ブラウザで開くこともできます。

 [ヘルプ][ヘルプファイルを開く][テキスト形式]
 テキスト形式のヘルプファイルを表示します。メモ帳やエディタで直接開けます。

 [ヘルプ][ヘルプファイルを開く][テキスト形式][概要]
 OP-Xの特徴、使用上の注意事項など。

 [ヘルプ][ヘルプファイルを開く][テキスト形式][入門]
 初めてOP-Xを使用する方の入門書。

 [ヘルプ][ヘルプファイルを開く][テキスト形式][使い方]
 OP-Xの使用説明書。

 [ヘルプ][ヘルプファイルを開く][テキスト形式][点図について]
 点図に関する説明書。

 [ヘルプ][ヘルプファイルを開く][テキスト形式][メニュー一覧]
 OP-Xのメニュー、ショートカット一覧。

 [ヘルプ][ヘルプファイルを開く][テキスト形式][ライセンスについて]
 OP-Xのライセンスに関する情報。

 [ヘルプ][漢点字パターン検索]
 ページ行以外のカーソルで示した点字パターンを含む漢点字を列挙します。
 ただし、カーソルが示す点字パターンに始点および終点が含まれている場合は、始点および終点を除いた点字パターンが漢点字の1マス目から3マス目のいずれかに含まれる漢点字を列挙します。
 ※このコマンドは評価版では使用できません。

 [ヘルプ][点字パターン一覧]
 マス空けを含む256通りの点字パターンを表示します。点字プリンタのテストなどにお使いください。

 [ヘルプ][ユーザ登録情報]
 ライセンス契約時に提供された使用者名およびライセンス・キーを入力します。入力に誤りがある場合は評価版として動作し、一部の機能は使用できなくなります。

 [ヘルプ][OP-Xについて]
 現在のバージョンを表示します。


その他のキー操作

■移動

 Up
 カーソルを1行上へ移動します。

 Ctrl+Up
 カーソルを1段上のブロック(段落)へ移動します。

 Down
 カーソルを1行下へ移動します。

 Ctrl+Down
 カーソルを1段下のブロック(段落)へ移動します。

 Left
 カーソルを1マス左へ移動します。

 Ctrl+Left
 カーソルの左方向にある漢点字を検索します。

 Right
 カーソルを1マス右へ移動します。

 Ctrl+Right
 カーソルの右方向にある漢点字を検索します。

 Home
 カーソルを行頭へ移動します。

 End
 カーソルを行末へ移動します。

 PageUp
 1画面上方向にスクロールします。

 Ctrl+PageUp
 カーソルを前ページへ移動します。

 PageDown
 1画面下方向にスクロールします。

 Ctrl+PageDown
 カーソルを次ページへ移動します。

■編集

 Del
 カーソル位置にある点字や改行を削除します。

 BackSpace
 カーソル位置の手前にある点字や改行を削除します。

 Space
 マス空けを入力します。

 Enter
 点字編集モードでは改行を入力します。
 一部のダイアログを除きほとんどのダイアログなどでは実行ボタンになります。

■操作

 Ins
 挿入モードと上書きモードを切り替えます。

 Ctrl+K
 点字編集画面とテキスト入力画面間を移動します。

■情報

 F2
 カーソル位置などを読み上げます。

 Ctrl+F2
 検索および置換を行う点字パターンを点字ディスプレイに表示します。

 F4
 カーソル行のデータをテキストに変換し読み上げます。

 F5
 行頭からカーソルまでのデータをテキストに変換し読み上げます。

 F6
 カーソルから行末までのデータをテキストに変換し読み上げます。

 F7
 カーソル位置が漢点字にある場合、その漢字のユニコードと種別(常用漢字・教育漢字・人名漢字・補助漢字)を読み上げると同時に点字ディスプレイに表示します。
 ※補助漢字とはJISの補助漢字ではなく、川上漢点字(補助漢字編)に掲載されている漢字を指します。


その他の機能

■漢字変換
  Ctrl+Kを押すと点字編集画面からテキスト入力画面にカーソルが移動します。テキスト入力画面で漢字を入力しEnterキーを押すと漢点字に変換され、点字編集画面のカーソル位置に挿入されます。
 変換を中止する場合は再度Ctrl+Kを押します。

■点字ディスプレイ表示
 点字ディスプレイBN-40A・BN-46C/D・BN-46X・BM16・BM24・BM32・BM46では以下の機能を使用できます。
 BN-40Aでは点字表示と「LFキー」・「BKキー」による行移動ができます。
 BN-46C/Dでは点字表示と「LFキー」・「BKキー」による行移動、タッチカーソルによるカーソル移動ができます。
 BN-46X・BM16・BM24・BM32・BM46では点字表示と点字キーによる点字入力、カーソルキー・タッチカーソルキーによるカーソル移動、その他各種編集操作ができます。
 点字ディスプレイの表示桁数に余裕があれば現在のカーソル位置を表示します。
 BN-46C/D/X・BM46では標準的な表記でページ数、行数、マス数を表示します。
 BN-40Aでは以下の表示になります。
 ページ数は数符なしで35〜37マスに表示し、1000を超えた場合は35マス目を「3・6の点」にします。
  行数は39マス目マス数は40マス目に表示し、10〜19は「3の点」、20〜 29は「6の点」、30以上は「3・6の点」を付加します。

■簡易テキスト表示
 カーソルがある行の点字データをテキストに変換して画面下部に表示します。
 この表示によりおおよその文書内容を素早く把握できます。
 ここで表示される記号類は日本漢点字協会が推奨する『読み物用漢点字記号』に対応しています。
 ※表示は簡易的なものです。点字表示と一致しない場合は点字表示の方が正しい文書内容になります。

■「送る」メニューに対応
 OP-Xで使用できるファイルはエクスプローラの「送る」メニューに対応しています。
 拡張子にOPBが付くファイルはそのまま開きます。
 拡張子がTXT、BMT、BSEのファイルはインポート処理をします。

■画面の状態を保存
 OP-Xは終了時に画面の位置と大きさを保存し、次の起動時に復元します。
 前回使用した位置と大きさを復元せずに表示したい場合は、起動と同時にシフトキーを押し続ければ標準の状態で表示します。

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